Discography

写真の説明

Dichterliebe

  • 2014年5月30日 release!
  • 2,800円(税込)
  • ◆リーダークライシス 作品24
  • ハインリヒ・ハイネ
  • ◆詩人の恋 作品48
  • ハインリヒ・ハイネ

甘くせつなく、アイロニーを帯びたハイネとシューマンの世界。
才能溢れるピアニスト、丸山耕路氏とのDuoでお届け致します。

CDのご購入はアマゾンの他、各レッスン会場等での受渡も可能です。

アマゾンWEBサイトへ(別ウィンドウが開きます)

収録曲

    Liederkreis op.24
  • Ⅰ. Morgens steh'ich auf und frage
  • Ⅱ. Es treibt mich hin
  • Ⅲ. Ich wandelte unter den Bäumen
  • Ⅳ. Lieb' Liebchen leg's Händchen
  • Ⅴ. Schöne Wiege meiner Leiden
  • Ⅵ. Warte, warte, wilder Schiffmann
  • Ⅶ. Berg' und Burgen schau'n herunter
  • Ⅷ. Anfangs wollt' ich fast verzagen
  • Ⅸ. Mit Myrten und Rosen
    Dichterliebe op.48
  • Ⅰ. Im wunderschönen Monat Mai
  • Ⅱ. Aus meinen Tränen sprießen
  • Ⅲ. Die Rose, die Lilie,die Taube,die Sonne
  • Ⅳ. Wenn ich in deine Augen seh'
  • Ⅴ. Ich will meinen Seele tauchen
  • Ⅵ. Im Rhein, im heiligen Strome
  • Ⅶ. Ich grolle nicht
  • Ⅷ. Und wüßten's die Blumen
  • Ⅸ. Das ist ein Flöten und Geigen
  • Ⅹ. Hör'ich das Liedchen klingen
  • ⅩⅠ. Ein jüngling liebt ein Mädchen
  • ⅩⅡ. Am leuchtenden Sommermorgen
  • ⅩⅢ. Ich hab' im Traume geweinet
  • ⅩⅣ. Aus alten Märchen winkt es
  • ⅩⅥ. Die alten,bösen Lieder

【liner notesより一部抜粋】

「うた」には、言葉が言い足りなかったことも無言のうちに含まれる。日頃は照れて言葉にしないことも歌には生きている。だから歌は決して、声自慢のための道具でもなければ、節回しを聞こえよがしに振り回すための材料でもない。

そうした「うた」の本質に関わることを、決して眉間にしわを寄せずに、美しく清々しく実現した「至高」の時間がたっぷり封じ込めてある。あなたがCDの再生を開始したとたん、それらの「うた」の精たちは、銀色の板から解放され悦ばしげに飛行する。一直線に聞き手の胸に飛び込んでくる。

ここで小玉晃さんは、歌手の試金石のような名作群に、真正面から対峙している。言葉をいかに清潔に一直線に飛行させるか、言葉の意味を変色させることなく、どれだけ透明に届けるか、それが痛いほどに聴き手に迫る。

ここでは浪漫も青春も恋の憧れも苦悩も、歌として生まれた瞬間の「ときめき」を抱き続けている。言葉の弾む力を覇気と共に表現し、うつむき加減の心を感傷に濡れることなく深々と描き出す。ここに歌の命が結晶する。

シューマン作品に特徴的なピアノの雄弁な書法が見事に活かされた演奏も、清澄な録音も、本作品の鮮やかな成果だ。

たぶん、このCD完成をいちばん歓んでいるのは、原作の詩人と、浪漫の化身のような一人の作曲家と、「うた」たちなのだ。
響 敏也(作家・音楽評論家)